2014年10月21日火曜日

ネット環境の変化で、仕事も変わってきました


 ここ数年、ネット環境や携帯端末が大きく変化し、仕事の方法が以前と大きく変わってきました。特に、スマートフォン、タブレット端末、クラウドの普及の影響が大きく、良くも悪くも、仕事とプライベートの垣根がどんどんなくなってきています。

 
 会社で仕事をする時間が大幅に減り、以前に比べて早出や残業も少なくなりました。休日出勤もほとんどありません。逆に、家や旅行先で仕事をする時間が多くなってきています。これも、時代の流れかもしれません。便利と言えば、便利なんですが・・・。


それでは、前回の続きをお話しします。
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【- 子孫に土地を残す3つの原則 -
百人以上の大家さんが実現した借金なしの土地活用、発見への道 】

●きっかけは、老夫妻の借金

 営業マンとして順調すぎたせいでしょうか。ある悩みの種は私の中で大きく育ち、体調を崩しとうとう入院するまでになりました。
 私が土地活用をお手伝いしたお客さまに、ある年配のご夫妻がいらっしゃいました。食品加工の工場をお持ちで、小さく堅いご商売をしておいででした。その利益から遊休地の固定資産税を払い続けるより、テナントからの家賃で払っていきたいとお考えになり、私が店舗の縁組みと店舗の建築をお手伝いしました。
 建物が竣工し、仲介契約も済み、これで私の仕事も終わりです。またひとつ、仕事をやり遂げたことに満足したと思います。それほどに私の中では何も特別な案件ではなかったのです。
 数年ほどして連絡がありました。私が仲介したテナントの業績が悪く契約満了前に出ていったと話され、次に入るテナントを探して欲しいという依頼でした。
 
 なんとかしてあげなくては、と思いました。
 
 お困りの理由は、その案件を手がけた私自身には、予測できました。借金の返済です。
 地主さんは、テナントが預けた建設協力金だけでなく、銀行から借金をして建築費用にあてていました。私が仲介したテナントは契約時に預けた建設協力金を全額放棄して途中で解約したので、罪悪感はなく、むしろ地主さんには、良いことをして出ていったと思っているでしょう。しかし、地主さんの方には、早急に次のテナントさんを探す必要があったのです。テナントが賃料を払っているうちは、そこから借金を払えばよく、まったく問題はありませんでしたが、出ていったとなれば、即、銀行への返済に困ります。それが現実に起こったのです。そして、その資金計画の提案をご夫妻にしたのは、私でした。
 この対応に、当時の上司の回答は建築会社として当然の内容でした。建物を解体し、新しいテナントを探し、建築協力金を出してもらうとともに、地主さんにも新たに銀行から借入をしてもらい、再び新しい店舗を建てていただく、というものでした。建築会社ですから、仲介だけを商いにしてはいません。
 更に借金を重ねるこの提案を、会社員の私は地主さんに説明しに行きました。
 老朽化もせず使える建物が目の前にあり、地主さんのご希望は、代わりに入っていただけるテナントさんのご紹介なのに、建築会社の営業マンの私では、その要望にはお応えできないのです。
 そんななか、ご主人が病気で他界されました。
 空いた店舗と借金と年配のご婦人が残されました。
「主人は無念な思いのまま、逝きましたよ」とご婦人が私におっしゃった言葉を今も憶えています。
 不動産業界や建築業界にどっぷり浸かり、海千山千の経験をしてきたのなら、こんなことはよくある話、と片付けられるかもしれません。偶然入った建築会社でいきなり負け知らずのトップ営業マンとして走ってきた私は、初めて思い悩みました。とうとう、体調を崩し入院しました。
 
 何が悪かったのか。

 私に何ができるのか。

 どうしたいのか。
 
 病床で考え、退職を決意しました。悪いのは借金です。バブルという時代が、地主が借金をしても賃料で返済できる保証となっていました。しかし、景気は明らかに下降状態。仮に好況でも、地主が借金せずにテナントが出す建設協力金だけで、建築する方が喜ばれるのではないのか。建築会社も適正な利益が確保できれば、店舗を建築したいというところもあるのではないだろうか。現実にできるかどうかわかりませんでしたが、それがみんながハッピーになれる方法だと私なりに結論しました。
 会社を辞めることには未練はありませんでした。
 多分、私には、業界や会社といったものに対する執着が少ないでしょう。不動産業界、建築業界の慣習にどっぷり浸かることができませんでした。エリートサラリーマンとして出世することも魅力に思えませんでした。
 言葉にするときれいごとに聞こえるかもしれませんが、「自分自身が気持ちよく仕事をしたい」「人に役立つ仕事をしたい」、それが病床で気づいた私がやりたいことです。
 自己資金は10万円。友人の熱帯魚屋さんの2階が事務所です。
 2003年、地主さんが借金しない土地活用を指導する会社を私は立ち上げました。


・・・さて次回は、


【- 子孫に土地を残す3つの原則 -
百人以上の大家さんが実現した借金なしの土地活用、発見への道 】

●起業、発見! 土地活用三つの原則 


についてお話します。


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