ロードサイド店舗、という業態が生まれてから40年が過ぎようとしています。
そして、私がロードサイド店舗の仕事に携わること25年。
現在50歳ですので、人生の半分をロードサイド店舗と共に過ごしてきたように思います。
その間、オープンに関わった店舗は400件を超えるようにようになりました。
今年は、これまでの経験を生かし、私にしかできないロードサイド店舗のあたらしい形を開発しようと思っています。ご期待ください。
それでは、前回の続きをお話しします。
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【- 子孫に土地を残す3つの原則 -
想像できますか? 3年後、5年後、10年後のあなた】
●土地が勝手に金を生むは嘘!
「私の代で土地を減らしたくない」
みなさん、そう思っておいでです。
先祖から受け継いだ資産を、なんとしても、そのまま子孫に受け継がせるのが自分の役割、と考える地主さんは少なくありません。
親戚の目があるとおっしゃる方もいらっしゃいますが、多くの方がひじょうにまじめに、次の世代に先祖からの土地をそのままの状態で引き渡したい気持ちでいっぱいです。
自分で稼いで手にいれた土地ならば、たとえ失っても自己責任とすっきり割り切れるのかもしれません。相続資産、そのことが、いっそう地主さんの心を重くしているように思えます。
仮に坪100万円の土地を500坪お持ちであれば5億円。ざっと毎月50万円の固定資産税を払っていかなければなりません。その資金は大変なものです。しかもいざ相続ということになると、5億円に対しおよそ2億円の税金を払わなくてはならないでしょう。2億円の原資を持つ人は、この時代になかなかいらっしゃいません。
そんなとき隣の敷地に建ったマンションに目がいきます。
更地だったら3億円だった相続税が、マンションを建築することで1億円になり、2億円の節税になると漏れ聞くと、ウチもマンションでも、と思うのは当然でしょう。
でもちょっと待ってください。
アパート・マンション経営だけが土地活用ではありません。
それに、借金はリスクです。
私が何よりもまず、はっきりとあなたに伝えたいのは、借金はリスクであるということです。その危険度を理解した上で、ハンコを押すのであれば、まったく問題はありません。
しかし、物事はそんなに簡単なものではありません。
銀行が事業計画書を見て融資をオーケーしたのだから、きっと大丈夫。
税理士にも相談したが、問題を指摘されなかった。
隣の土地は坪いくらで、賃料はいくらでやっているから、ウチもこのくらいでいけるだろう。
そんな風に提案を2重3重に充分に審議したことでしょう。それでも用心に越したことはありません。
本書では、土地活用の提案内容を判断するためのポイントをみなさんにお教えします。また、勘違いしやすい点やわかりにくい業界の仕組みなどを明らかにします。
借金とは、リスクなのです。
アパートやマンション、あるいは店舗など、建物という器を作れば、後は賃貸料で自動的に借金返済が進み、固定資産税の減額はもちろん、万一、相続が発生しても納税額を節約できるという考えは、もはや今の時代は通用しません。
かといって、何もしなければ相続資産は減っていきます。
では、どうしたらよいのか。
今、片手間の土地活用では確実に失敗すると私は断言できます。
ひとつの事業を立ち上げるつもりで、経営者として取り組む覚悟が必要です。
もちろん、経験も知識も必要です。勉強もし、自分に足りないところがあれば専門家に助けを求めれば良いのです。銀行も税理士も、建設会社も不動産屋もあなたの味方にすることができます。
専門家のアドバイスを受け止めるためのコツは、実は事業を成功させるためにはとても重要です。地主さんの中には、農家をしながら会社勤めをするなど、事業経験のない方もいらっしゃるでしょう。たとえ自営の経営者でも、不動産業は無縁という方も少なくないでしょう。わからなくて当然なのです。
投資信託や外貨貯金など金融商品への投資のコツを、元証券マンから聞いたことがあります。それはたいへんシンプルなものでした。
「仕組みが理解できないものには、手を出さない」
これは、これから土地活用をしようという地主さんにも参考になるアドバイスだと思います。わからないことを、わかりやすく説明できるのがプロというものです。
銀行マンや、会計士、不動産会社の営業マン、建築会社やハウスメーカーの営業マンと、あなたのもとに訪れる人は少なくないはずです。彼らに、聞きましょう。質問のポイントがわからない、そんな簡単なところからはじめたいと思います。
・・・さて次回は、
【- 子孫に土地を残す3つの原則 -
想像できますか? 3年後、5年後、10年後のあなた】
●建てた後、あなたはひとりで戦う
について、お話します。
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